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2010-03-13

今週の『蒼穹の昴』はラブドラマだったね。

06_教室では05


 ラブドラマパートのなんとつまらんことよ!!
「そっ、そんな、プロデューサーは恋愛モノ嫌いですかっ?」
 あ、いや、まこまこりん、そう言う意味では・・・・・・。
「もうっ。そんな偏食な人は、もう晩酌しなくていいです」
 ああっ、待って、開けたばかりのワイン置いてって!
 それはともかく。
 歴史小説だとラブドラマパートが入ってもどうと言うことはないのに、テレビだとこんなつまらないのはどうしてか。
 これはあくまで推測だが、ただでさえウソ臭い歴史ドラマの中で、更にウソ臭いことしているからではないだろうか。小説だとビジュアルが無い分ウソ臭さが弱い気がする。時代考証の善し悪しと言うのでなくフィクションぽさとでも言いましょうか。アニメと特撮だとアニメの方がリアリティ無いのだけど、下手な特撮だとピアノ線が見えたりしてアニメよりもウソ臭さを覚える、あの感覚です。伝わっていたら嬉しい。
 んで。
 今週の『蒼穹の昴』はラブドラマだった。
 史実厨的にはあんまり面白いところではなかった。
 それでも何か書きたいところがあるかと考えると、先ずは楊先生の「先生」の意についてだろう。
 原作の小説でも書かれていたと思うが、科挙制度確立後の中国では、科挙試験の採点官を師匠とする。
 何故ならば自分の解答を評価してくれた人間だからである。
 この師弟関係が極めて重要で、作中にも見られたように、しばしば姻戚関係へと発展するのだ。
 あと書きたいことは・・・この時期の皇族についてであろうか。
 今のところ登場しているのは、醇親王、恭親王、礼親王である。
 今回は醇親王が、誰か有力な皇族が皇帝陛下のお傍にいなければ、と懸念していた。
 これだけ聞くと皇族がバカぞろいみたいだが、もちろんそんなことはない。
 たとえば慶親王がいる。外交畑の人間で、清末期の対外借款交渉を受け持ち、それまで清朝にとって不利な条件ばかりであった契約内容を改善させた名外交官である。ただし、彼は借款そのものの必要性は熟知しており、借款に肯定的であったため、現代に至るまで中国での評価は低い。
 醇親王が慶親王の名前を出さない理由は、慶親王が西太后派と看做されていたからだろう。
 あと、原作だと大活躍している載沢殿下も、借款の導入にあたって努力なされた人物でござりまする。
 ちなみに、清朝の皇族は一代ごとに爵位が下がる。親王の子に生まれても、それなりの実績を生み出せなかったら父親と同じ親王にはなれないのだ。
 結果、清朝には食うや食わずの貧乏皇族がいたりする。
 明のパクリだとか、中華文化化したとか言われているが、よく見ると骨の部分は実力主義的な遊牧系であるところが、清朝のオリジナリティの一面と言えるだろう。
 今回は、こんなところだろうか。
 なんだかんだで楽しんでいたのですなw
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theme : ヲタク人日記
genre : アニメ・コミック

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No title

醤油メーカーのキッコ○マンが、そんな感じの企業統治をしていると聞いております。
一族で七~八くらいの家があって、宗家は宗家として存在してるんだけど、
企業としてのキッコーマンのトップに立つには実績が必要だと。一族内競争で、
血統による支配と企業経営の両立を図っているとか。

ただし、地元じゃ嫌われているとも耳にして御座候。>>一族

満洲と醤油・・・どんな関係が!?

 むう、キッコ○マンあなどりがたし。
 にしても、一体満洲と醤油にどんな関係が・・・・・・確かに浙江系資本が満洲におけるジャパニーズソイソースの醸造・販売に関わっていたようですが・・・・・・ぬむ。
 もちろん無関係ですね。解ります。
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mino

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