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2012-01-16

貴族化しきれなかったのも不運かも。

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 やっぱり面白いと思いますがな、『平清盛』。
 色々と妙なところもありますが、平安末期の史料状況を考えるとまだ「大河」として許せるのですが、いかがでしょう。
 何よりステレオタイプな公家の描写がたまらなくかっこいい。


 さて。
 ステレオタイプな公家が好きと言っておきながら、今回は貴族の「官僚」制について触れておきたい。厳密な意味の官僚とは異なるかも知れないので、鍵括弧を付しておく。
 平安貴族と言えば毎日歌って踊って楽しい毎日、というイメージがあるかも知れないが、実際のところ彼らは「官僚」であった。政策を練り、施行する者達であった。
 ドラマで清盛が舞を教えてくれ、と言った。あれは貴族社会に入って体制内改革を志向する発言ととらえている。
 平氏の面白さはここにもあると思う。彼らは公家政権と武家政権のちょうど中間に位置していたのであろう。暴力装置として中央政府を脅迫して政権を握るのではなく、自身がそこに入り込もうとするのだ。
 しかし、結局のところ平氏は貴族化することが出来なかった。実務は同じ平氏と言えども赤の他人と言えるような他人の忠度が握り、一門からは重盛と宗盛しか貴族社会に溶け込むことが出来なかったのじゃよ。だからこそ、京ではなく福原に政権を築こうとしたのだろう。それでもまだ、京と完全に縁を切ることは出来なかった。
 そう考えると、源氏が最初から貴族化を放棄して、鎌倉に一から新たな中央政府を築こうとしたのが、オリジナルではないにしろ過激な行為に思えてくる。
 清盛をなぞりながらもより過激なバージョンチェンジを試みた独裁者。それが源頼朝ではなかろうか。

 とりあえず、春香さんが剣舞でこけないことを祈りたいのじゃよ。
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