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2013-01-27

黒船みたい。

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 今のところスピードダウンしていないように見える「八重」ですが、皆様いかがでしょうか。
 今回一番面白かったのは、八重の兄嫁評だと思うのじゃよー。
 ここで言う「黒船」というのは、自分の理解を越えた異常なものを指しているのだろう。
 近年、江戸の人々は我々が思っているより進歩的で、黒船に大騒ぎをしなかったとされる。
 それでも、やはり黒船は理解不可能なものであったと思う。
 でかくて強い船であることは解っただろう。竜馬が「あれ欲しい!」と叫んだと言う逸話も、事実だとすればそういう意味で欲しがったのだろう。
 しかし、これは黒船の機能面に対する理解に過ぎないのではなかろうか。蒸気船は天候や海流による影響を受けない(正しくは受けるけど反戦より遥かに少ない)遠洋航海の可能にする。陳腐な言い方をすれば「世界地図が縮まる」のであり、19世紀後半の帝国主義が反映した一因となった。蒸気機関は外交や軍事の在り方を変えたと言える。
 こうした評価は、鎖国していた当時の国内における既存の価値観だけではなかなか得にくいものであったろう。佐久間象山はじめ多くの進歩的知識人が、幕末期にさかんに「世界」という言葉を口にするのは、こうした背景によるものと考える。
 さて、八重である。
 作中の八重にとって兄嫁は自分の価値観の枠外にいるような人間であった。かいがいしく働き、政治的な話には関わらず、まるで主体性がないような兄嫁の「機能面」に疑問を抱いていた。
 では、八重は兄嫁のそうした態度を根底から成しているもの、兄嫁の態度を世間が高く評価している理由について、この時点で考えていたのだろうか。
 その理由こそ、これから八重が、世間を敵に回して戦うことになる相手であろう。
 更に言えば、正しくは八重こそが当時の価値観においては「黒船」だったのであり、その「機能面」しか理解できない世間と戦うのだ。
 平たく言うと、今回は「お前がそれを言うのか」という回でしたな、と。そう思う。
 あと、はるるんは兄嫁の価値観に納得しかねるだろうな、と思ったり。
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theme : ヲタク人日記
genre : アニメ・コミック

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