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2010-01-17

やっぱり良い感じですな、『龍馬伝』。

01_こらそこ02


 ポジティブな意味で想定外の出来ですな、『龍馬伝』。
 これまでの竜馬モノだと、土佐の士層間差別で低く見られていたローソサエティの人間として描かれることが多かった。
 ちなみに言うと、士層間差別は土佐だけの問題ではない。そして出身によってその後の立身出世がほとんど固定していたことも事実である。かのアジア制服論者福沢諭吉が、封建主義は親の仇じゃと怒ったのもここに由来するものと言えよう。
 ただし、ドラマで出て来たような暴力を伴う差別は少なかった。身分制と言ってもそこでトラブルが起きれば問題になるし、何より幕府に内政干渉の口実を与えてしまうからだ。ゼロでは無かったが、武力を伴う「いじめ」を行う者はハイソサエティの中でも「こいつはダメ」と看做されていたことに留意したい。要は「もっと目立たぬようにやれよ、みんな知ってることなんだからよ」というヤツである。どっちにしてもひどい話だ。
 この点を考えると、幕府がいわゆる御家人株の売却を通じての金上げ侍の登場を「奨励」(あくまで鍵括弧付)したのは、いくらか開明的な人事制度の変容であったと言える。血筋に関係なく優秀な人材をなんとか引き上げよう、と言う話ですな。じゃあ金の有無もとっぱらえと言いたくなるが、中国と違い客観的な採点に基づく高級文官登用試験制度を持たなかった国に、それは無茶と言うものである。
 さて。
 それで、『龍馬伝』である。
 今回の話では、竜馬について岩崎弥太郎と比較することで、なんだかんだ言ってもローソサエティの底辺ではなかったことが述べられていた。
 ここ、重要だと思う。
 竜馬と言うと日本を今一度洗濯いたしたくなんたら、なる文句が有名だが、それが可能になるだけの素養を積めるのは限られた一部の階層だけだったのである。
 岩崎の出自では国政に参与することが難しく、結果、彼は商事に生きた。後の三菱系財閥を見ると国政に参与したとも言えるが。
 なんだかんだで竜馬が実業家として大成せず政治史の有名人となったのは、彼の運命によるところも大きいが(あとファンの方にぶっとばされそうだが商才の有無についても議論する余地が有るだろう)、時代が実業家としての竜馬ではなくフィクサーとしての彼を求めたからだろう。そして彼はそれになりうるだけの出自と素養を持っていたのである。
 何はともあれ、なかなか面白いぞ、『龍馬伝』。
 次回は千葉さな子登場!
 もし今小説で見かけたら、イメージは絶対にまこまこりんだよ!
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theme : ヲタク人日記
genre : アニメ・コミック

comment

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No title

「山師」とか「ブローカー」という表現を使いたくなる時がしばしばでござそうろう。>>龍馬
>>千葉さなこ役はまこまこりんにウッドボール
こ、個人的にはもうちょっとだけ胸があったほうが……あ、まこまこりんってば拳握り締めちゃウボァー

それウマいですね。

 その表現お見事かと存じます。特に「ブローカー」は大変ツボりました。わしも今度何かの折に使わせて頂こうかと思いますw
 胸でございますか・・・・・・。
 ああ、怒らないでまこまこりん、これから毎晩、ふふ、わしがマッサージして、ふふっ!うふふっ!!
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