FC2ブログ
2010-01-28

面白くなって来ましたな、『へうげもの』。

02_突き出る33


 最近人気の異色戦国モノ漫画、『へうげもの』の10巻を購入。
 御存じない方へ簡単に説明申し上げますと、これは織豊政権期の超一流茶人、古田織部こと古田織部正重然を主人公とした漫画なのですじゃよ。
 茶人と聞くと「ああ、じゃあおとなしい主人公が戦乱の世に巻き込まれて、時代を儚みながら茶を点てるのね」と想像されるのではなかろうか。
 全くノンである。
 ちなみに今の「ノン」と言うのは「へうげ」厨が否定する時に使う言葉である。正しくは「おい、それェ、ノン!」と言うように使う。
 それはともかく。
 本作の主人公古田織部(織部は織部正の官位を貰ってからの通称なのだが、拙ブログではとりあえず一番有名なこの呼称を用いる。)は、物欲の化身。
 とにかく茶器を愛する。
 最初は信長が好むようなデーハーでイケイケに、次は利休宗匠好みのシブい通好みへと、嗜好は変わるがとにかく物欲が強い。
 モノのためなら詐欺も女衒も平気でこなす外道である。
 でもかっこいい。
 その内に、織部は既存のモノではなく、自分自身の美を追及し始める。
 アニメでも漫画でもゲームでも、ある程度楽しむと次は自分で創作してみたくなると言う、あの手合なのである。
 本作は、織部自身の美の発見をフューチャーすることで、織豊政権期の美術観の変遷を描いている。
 そう、『へうげもの』は日本でも数少ない美術史漫画なのである。
 と書くとなんだかつまらなそうだが、そんなことは無い。ノリは極めてライトである。
 大変コミカルで、何よりも織部の物欲と創作姿勢が、現代の「おたく」にはとても共感し易いのではないかと思う。
 でもしめるべきところはちゃんとしめていて、何と言いますか、単に「漢」くっさい熱々の歴史モノでもなく、かと言って女体化やBLみたいな極端なパロディでもない、実に良い塩梅の歴史漫画なのである。
 歴史嫌いの方にも強くお勧めしたい一品である。
 とりあえず10巻まで全部読む価値がある。一つとして無駄なところがない。それは褒めすぎか。
スポンサーサイト



theme : ヲタク人日記
genre : アニメ・コミック

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

mino

Author:mino
 

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
最近のトラックバック
カウンター