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2010-02-20

今日の『美の壺』は面白かった。

04_ストライキ29


 NHK教育で金曜の夜に『美の壺』という番組をやってござってな。
 育ちがアレなもんで、いわゆる「ああと」のことは良く解らんのだが、江戸時代の根付や裏地に粋を見出す話とか、歴史が絡む時だけ見ているのじゃよ。
 んで、今週は戦国時代の甲冑であった。
 番組の冒頭、いきなり、今の日本では戦国武将が大ブーム!ときた。
 もちろん歴女が出て来るわけですな。
 ある女史曰く、「上杉謙信が好き。一番強いから」。
 強いと言うのは、おそらく軍事的才能のことを言っているのだろう。わしも「おとこのこ」だから強いのが好き!と言うのは解る。
 ただ、そう言うのって実際に当時の戦国武将を集めて、全員が全く同じ能力の部隊を率いてリーグ戦で争わないと客観的な判断は出来ないと思うが、どうか。
 ある女史曰く、「伊達正宗が好き。現代の人間には無い熱さがある」
 確かに習俗・文化は現代と異なるが、「命>利権>名誉・友情・慈愛」と言う行動規範は今も昔も変わらないのが洋の東西時代の前後を問わず歴史を実証的に考える上では当たり前田の大納言である。正しくは権大納言らしいがそれだと語呂が悪い。
 それはともかく。
 もし戦国武将の熱さが好き、と言うならば、現代人に無いと言うよりも現実には有りえないフィクション中での描かれ方が好き、と言う方が適切だろう。
 と、意地悪なツッコミを入れてみたが、これもまた史実厨と言う厄介なファンの在り方であることを御理解頂きたい。揚げ足をとりたいのではなく、そうしたロマンチックな楽しみ方(それが楽しいことも無論承知だし、わしも好きである。)とは違う、もっとこう人間臭くてドロドロのグチャグチャしたところを一歩離れたところから斜めに見つめる楽しみ方もある、と言いたいのである。やっぱ性格悪い感じですな。
 閑話休題。
 本題である。今日の『美の壺』は戦国期の甲冑であった。
 戦国期と一言でくくっても、正確には織豊政権期以降は「勝ち負け五分五分だがやるっきゃねえ!」と言うガチの白兵戦は減り(ガチの白兵戦と言っても実質的には威嚇が主体なのだが)、次第に外交と戦略でほぼ勝敗が決していてあとは兵站と拠点の確保のため、と言う攻城戦が多くなってゆくので、それに伴い武装も次第に変化していくのだが、それはこちらに置いておくとしよう。
 作中では、甲冑にこめられた武将達の信念や、奇抜なデザインを好む芸術性等が取り上げられていた。
 個人的には、これ、片手落ちだち思う。大鎧から進化した当世具足の機能美をもっと語って欲しかった。
 特に胴の構造なんかを・・・と思っていたら南蛮胴の曲線による銃弾を跳ねさせる構造が紹介されて、そこは大変熱かった。滾った。
 なにはともあれゲストのアホみたいな大根役者ぶりさえ除けば面白かった。酒も進んだ。
 あと、どうせだから有名武将の甲冑を片っ端から765アイドルに着せるヤツとか出て来ねえかな、と思った。
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theme : ヲタク人日記
genre : アニメ・コミック

comment

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No title

当世具足の曲線で跳弾させる構造は気休め程度の物であるという説を聞いたことがあります。
木にぶら下げた鎧を撃って「どうだ、貫通しないだろう!!」というデモンストレーションが当時あったそうですが、これだと衝撃が逃げるので実際に当たった時とかなり違う結果になるようで。
西洋で胸甲さえも廃れていったところを見るに、戦国時代がもっと長く続いて銃火器を使った戦闘が盛んな時代が続いていたら、当世具足もまた姿を変えていったかもしれません。

べんきょになります!

 確かに番組でも、木につるしてデモンストレーションしてました!なるほど、着弾時の衝撃を考えて無かったです。むう、愉快。
 西洋で胸甲が廃れた、と言うのも知りませんでした。わしが読んだのは30年戦争までで、そのころだと胸甲騎兵が編成されており、てっきり17世紀ぐらいまで有効なのかと思っていました。
 あっ、でも歩兵の軽装化(と言うより金属防具の排除)は同戦争時代には実施されていたわけで、確かに、戦国時代が長期化したら日本でも足軽より更に「軽」い足軽が登場していたかも知れませんのうw

No title

すいません、僕も「胸甲が廃れた」というのは19世紀くらいのイメージで適当に書いてしまっていました。
実際はナポレオン戦争のあたりまで存在し、その後廃れていったようです。
銃弾を止めることを期待せず、あくまで射撃戦を行った後の近接戦闘に備えた装備だったようですね。

なるほど。

 30年戦争の胸甲が跳弾を想定したものと言うよりも、むしろそれ以前の平面的な形をしていたのはそのためですな。
 ふむふむ!
 こうして見ると、改めて防具と言うのは基本的にはより軽いものへと変化しているのだなあ、と感じます。
 
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