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2010-09-26

これは『弥太郎伝』でいいんじゃなかろうか。

03_ラストサビ62


 今週も『龍馬伝』感想です。
 今回は三点。
 第一に、冒頭の弥太郎と記者の会話について。
 竜馬を英雄視するな、と弥太郎。返してそうでもしないと読まれない、と記者。
 敢えて好意的に解釈すると、これはスタッフの本音なのかもなあ、と思った。
 第二部の初期に、急に竜馬が怖くなったことを覚えておいでだろうか。あの竜馬は間違いなく異質であった。現在までの竜馬と比べても明らかに異質であった。
 本当は、スタッフは史実に近い竜馬、目的のためならばなんでもする極めてフリーダムで不気味な男である竜馬を描きたかったのではなかろうか。
 しかし、それでは視聴率が稼げないのは明白である。多くの視聴者が「大河」に求めているのは歴史的信憑性でもドラマとしての完成度でも無く、全ての行動が正当化されたヒーローが歴史の荒波に立ち向かう姿だからである。それがイケメンであれば尚宜しい。
 とは言え、これは民放ではない。ならば一度くらい、視聴率を度外視して新しい「大河」をやっても良かったのではないか。『龍馬伝』は本当はその試みだったのではないか。
 そんなことを考えてしまった。
 第二に、高杉の殺陣前後の演出について。
 前回に引き続き、幼稚と言うかギャグと言うか、凄まじく漫画的な演出。弾丸が全て勝手に避けて行くところで笑ってしまった。なんだこれ。
 今はこう言うのが流行りなのだろうか。
 第三に、弥太郎の竜馬に対する怒りについて。
 最後の長崎での弥太郎の憤りだが、思わず「全くその通りだ」とテレビに向かって首肯してしまった。
 戦争しないと言って戦争し、自分のやっていること全てを綺麗事でラッピングする。本当にその通りである。少なくとも作中の竜馬はそう言う人物である。
 心の底から弥太郎に共感してしまった。
 と言うか、竜馬の華々しい活躍よりも、それとは対照的にリアル且つ地道に泥道を行く弥太郎の立身出世の方がとても好感が持てる。
 もう『弥太郎伝』にしないか。
 いやだめか。
 そんなわけで、今週はとても楽しめた。
 いよいよ物語は、本当なら幕藩体制の解体と中央集権国民国家の建設を可能にする「ゲームセット」にあたる大政奉還と、それでは自藩が権益を独占出来ない薩長土肥による武力討幕の対立へと視点を移してゆく。
 いつぞや拙ブログで述べたが、竜馬暗殺の背景には、こうした薩長の大政奉還に対する反感もあったとされるわけで、さて、本作では犯人を誰にするのか。楽しみである。
 でも弥太郎がこの後竜馬と後藤の間をどう取り持って行くのかの方がもっと楽しみだったりする。
「プロデューサーは、お金にまつわる話が好きなんですか?」
 まこまこりんの話をするのも、好きだよ。
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