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2010-11-14

一日で全てが変わるわきゃないけれど。

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 幕藩体制が無くなり武士階級が消えた時、日本に何が残るのか。
 作中では曰く、日本人。
 不覚にも胸が震えた。
 あ、言い忘れてましたが『龍馬伝』感想です。
 も何度も繰り返し書いてきたことで、と言う前書きまでもがいい加減飽き飽きとしているが、幕藩体制を壊し日本の主権を統一してはじめて均質な統治対象としての「国民」が生まれるのであり、あの台詞には「ああ、ここまで見て来て良かったあ!!」と思わせるものがあった。少なくともわしにはあった。
 しかしそう簡単にゃいかないことはお隣の近代化改革を見れば一目瞭然である。
 日本の場合は、藩閥政治や華族・士族等の実質的身分制(身分制について深く突っ込むと現代まで続くマジで洒落にならん問題に触れざるを得ないのでこのぐらいで勘弁して頂きたい)等、均質な「国民」の創出にはまだまだ多くのハードルが残されていた。
 ドラマでは大政奉還によって全てが変わり近代的な明治が始まるかのように描かれているが、そんなわきゃないのである。我々がイメージする近代国家としての明治日本は、どんなに早くても1890年代だろう。
 ちなみに、ぼちぼち続きが放送される『坂の上の雲』が描いているのはまさにこの時期の日本である。
 本当は五カ条の御誓文が出された1868年から1890年代までの三十年前後こそが日本の近代化のキーポイントなのだが、藩閥政治や西南戦争等の政争的な内輪もめが多いためか人気が無くドラマ等では余り扱われていないように見えますな。
 考えてみると凄いよな。ついこないだまでちょんまげで「私の出身国は日本ではなく武蔵です」と言ってたやつらが三十年ぐらいで近代人になっちまうんだから。
 とは言え、実は真の意味で近代化したのは戦後であると言いたいのだが、最近ネット上ではなんや知らんがライト(頭文字はRでもLでも可)な方が多いので、このぐらいに留めておく。
 以上のように、大政奉還によって全てが変化したわけではない。
 ただし大政奉還が無ければ幕藩体制を解体出来なかったのであり、その意義が大きいことは言うまでも無い。
「ぷっ、プロデューサー、最後の、最後の海岸のシーンが・・・・・・」
 あれはうるっ、と来たな。昔は現実味が無かったからこそ泣けて、今度は現実味が有るからこそ泣ける。
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