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2010-12-05

ずっと日本のターン!!(対外イメージ回復的な意味で)

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 伊藤の善隣外交が根拠無き甘読みみたいだがそこまでひどくないだろ!!
 小村が帝国主義万歳の侵略主義者みたいだがそこまでひどくないだろ!!
 前置きも無く『坂の上の雲』感想である。なんだろ、急に人物に対する描写が極端化した気がする。
 帝国主義は食うか食われるか。それは事実だが、一方で関係の友好化によるプラスサムゲームもありうるわけで、その代表例が日英同盟と言えよう。もちろん小村もそれを知った上で対英交渉を進めていたことは周知のことである。
 で、日本がロシアを除く列強と友好化した最大のターニングポイントが義和団事件である。
 義和団事件に際し八ヶ国連合軍が北京に入り民間人に対する略奪と破壊の限りを尽くした。これは変えようの無い事実である。
 その中で日本軍の規律の厳しさが、清朝と列強に高く評価されることになるのじゃよ。
 八ヶ国連合軍と言っても実際に出動している兵隊はイギリスがインド兵であるように、ほとんどが(今風に言えば)発展途上国から送られたもので、本国人士官が統率しきれているとは限らなかった。これに対して日本軍は規律正しかったと言う。
 ほんとかよ、と思うが、事実その後清朝からは日本へと国費留学生が大量に送られる。義和団事件を列強とのプラスサムゲーム的な協調路線を確立した清朝は国策で留学生を派遣するが、日本への派遣が主であった。同じ東洋人で漢字を共有していることもあるが、あくまで清朝の近代化のモデルは明治日本であった。
 特に日本にぞっこんだったのが袁世凱で、軍事顧問の坂西利八郎をはじめ多くの日本人をブレーンにしたと言う。これが日露戦争時の清朝の、中立だけど実は日本に協力的と言う態度を成す一因となる。ここから対華二十一ヶ条まで日中間にはしばし蜜月が訪れる。あれ?この辺りは昔拙ブログで書いたような・・・・・・まあいいか。
 そんなわけで、作中では列強が日本を認めたのは軍事力が凄いからとしていたが、日本軍の規律から共同作戦を展開することが可能であり、万が一共同租界が襲われた時に協力することが出来る近代的な軍隊であることを示したのも大きかったのじゃよ。
 また、前回も書いたことだが、当時清朝に対して領土割譲を求めるのは清朝の主権を脅かすことでナンセンスとされており、それをごり押ししていたロシアが嫌われていたことも、ロシアのライバルとなりつつあった日本に国際世論が味方する背景を成していたと言える。
 そんなわけで、弱肉強食の世界であったと言えども関係の友好化がプラスサムゲームに働くことも当然あり得たわけで、伊藤の対露協調案も単に「良い人がだまされた事件」と片づけるのは短絡的だと思うのである。また小村が野獣みたいな描かれ方をされていたが日英同盟は日本に対する列強の友好化を前提とされており、決してなんでもかんでも噛みつこうとするような凶暴な人間では無かったと思うのである。
 さて。次回は清朝陸軍がちょこっと出て来るようで楽しみである。
 清朝の近代陸軍(新建陸軍こと新軍)の将校はほとんどが日本留学生だったりと関係が深いのだが、その中に蒋介石がいたりして面白いのである。期待である。
 にしても、前回折角コメントを頂戴したロマノフ朝イメージのいおりんを今度は袁世凱のイメージに充てるのは自分でも如何なものかと思うが、『坂の上の雲』関係者全員を「アイマス」キャラで個別に扱うのは無理なのじゃよ!!そりゃ誰も「ニ○マス」でやらんわな。
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