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2010-12-19

満洲三国志の序章

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 益々面白くなってきた『坂の上の雲』。
 去年も同じことを言ったのだが、もうこれが「大河」でいいんじゃないかな。
 それはともかく。
 今週は開戦前後の国際関係に触れてみたい。
 以前描いた関係図では米、独、仏がいっしょくたにされていたが、今回は米を独立させる。また、日清・日英間の協調も強まったので点線から実線に変えた。
 一方で独仏の態度があいまいになってゆく。正しくはドイツはヴィルヘルム2世の下対外進出に意欲を見せ、フランスが危機感を見せる等ぐちゃぐちゃしているが、とりあえずここではまだ一括りにしておく。
 問題はアメリカである。
 日本が第三国としてのアメリカの調停による終戦を望んでいたのは事実である。局地戦で目立つ勝利を得たらば早いうちに手打ちにしたかったのでは、と考えられている。そしてその目論見は達せられるわけで、今にして思うとなんとも危うい戦争であった。
 なんだかんだでドラマを安心して見られるのは、この「最後は勝利する」と言う前提が有るからではなかろうか。試しに「日本の敗北に終わる」ものと思い込んで見ると、劇中の人々の不安がよりリアルに感じられるように思うが、どうか。
 閑話休題。アメリカである。
 当時のロシアが東アジアにおいては孤児同然であったことは以前に述べた通りである。しかしそれは領土的野心により清朝の主権を脅かすからであり、どの国も満洲への資本進出を望んでいた。その急先鋒がアメリカである。
 アメリカは中国において、イギリスの長江流域やフランスの南方沿岸部、ドイツの山東半島ぐらいの大きな「パイ」を持っていなかった。そこで目を付けたのが満洲である。
 アメリカとしては、ここで日本が勝利しロシアによる権益独占を覆せば、満洲に食い入る好きが有る筈と考えていたのだろう。事実、ポーツマス以降の満洲は日露対米の様相を見せる。
 満洲を巡る三国志は、日露戦争の開戦とともに幕を開けたと言えよう。
「プロデューサー、三国って清朝は!?」
 流石は愛しいまこまこりん。いいところに気付いたね。いやあ、なんか「三国志」って言ってみたかったのじゃよ。でも冷静に考えると国辱的じゃね。じゃあ四国志で。
 ちなみにこの時期の満洲において清朝はすんげえ老獪な動きを見せるのだが、それはまた別の機会に。
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theme : ヲタク人日記
genre : アニメ・コミック

comment

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No title

>>事実、ポーツマス以降の満洲は日露対米の様相を見せる。
つまり、太平洋戦争へ向けての伏線は、既にここで張られていたと言う事ですね。

ここからはあくまで私論ですが。

 満洲のパイがアメリカに分けられない限り日米対立は必然だったような気がします。
 あんまりここを主張するのも色んな意味で怖いのですが、アジア・太平洋戦争の遠因と考えるのもナンセンスとは言い切れはしないでしょう。
 東條のように「アヘン戦争まで遡って考えるべき」と言うのも、うーん、ですが、東アジア国際秩序を崩壊させたと言う意味ではまさにその通りで、なかなか難しい問題ですな。
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